少人数向けのおせちは、2〜3人分を目安に、日持ちする料理を少量ずつ作ると無理なく準備できます。品数を増やしすぎず、黒豆・田作り・紅白なます・栗きんとんなどの作り置きしやすい料理に、焼き物や煮物を組み合わせるのが基本です。
すべてを手作りする必要はありません。食べたい料理を5〜7品ほど選び、かまぼこや伊達巻などは市販品を利用すると、少人数でも食べ切りやすくなります。
少人数のおせちは5〜7品に絞る
2〜3人分なら、一品あたりを少量にすると、重箱一段または大きめの皿にちょうどよく盛り付けられます。次のように、味や役割が重ならない料理を選ぶと組み合わせやすくなります。
| 料理 | 2〜3人分の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 黒豆 | 80〜100g | 前もって作りやすい甘い料理 |
| 紅白なます | 大根・にんじん各50〜70g | さっぱりした酢の物 |
| 栗きんとん | さつまいも150〜200g | 少量でも満足感がある |
| 田作り | 30〜40g | 少量で作れる保存向きの料理 |
| だし巻き卵・伊達巻 | 卵2〜3個分 | 子どもにも食べやすい |
| 煮しめ | 具材を合計250〜300g | 野菜をまとめて用意できる |
| 焼き魚・えびなど | 人数分 | 主菜になる料理 |
たとえば、黒豆、紅白なます、栗きんとん、田作り、かまぼこ、煮しめ、焼き魚を選ぶと、甘味・酢の物・野菜・主菜がそろいます。
少人数向けのおせちを作る順番
日持ちしやすい料理から先に作り、焼き物や卵料理は食べる日に近づけて用意すると、作業を分散できます。
- 作る品数と量を決める。2〜3人分なら、料理ごとに小鉢1杯分を目安にします。
- 黒豆や田作りを作る。冷ましてから清潔な保存容器に入れます。
- 紅白なますや栗きんとんを作る。味がなじむ料理は、食べる前日までに作ります。
- 煮しめを作る。具材を食べやすい大きさに切り、煮汁が少なくなるまで煮ます。
- かまぼこなど市販品を切る。開封後の保存方法や期限は、商品の表示に従います。
- 焼き魚やだし巻き卵を作る。できるだけ食べる日に近いタイミングで仕上げます。
- 食べる直前に盛り付ける。料理ごとに取り箸や仕切りを使い、汁が出る料理は別の容器に入れます。
少人数向けの基本料理の作り方
紅白なます
大根とにんじんを細切りにし、塩を少量まぶしてしばらく置きます。水分を絞ったら、酢・砂糖・塩を合わせた甘酢で和えれば完成です。
目安は、大根とにんじんを合わせて120〜150g、酢大さじ2、砂糖大さじ1、塩少々です。味をなじませるため、食べる前日までに作っておくとよいでしょう。
栗きんとん
さつまいもを輪切りにして柔らかくゆで、熱いうちにつぶします。砂糖と栗の甘露煮のシロップを加えて弱火で練り、最後に栗を混ぜます。
さつまいも150〜200gなら、少人数分として作りやすい量です。甘露煮のシロップを加える量で甘さや固さが変わるため、少しずつ加えて調整します。
田作り
ごまめをフライパンで弱火にかけ、ポキッと折れる程度まで乾煎りします。別の鍋で、しょうゆ・砂糖・みりんを煮立て、火を止めてからごまめを絡めます。
ごまめ30〜40gなら、少人数でも食べ切りやすい量です。熱いうちは柔らかく感じても、冷めると固まりやすいため、広げて冷まします。
煮しめ
鶏肉、れんこん、にんじん、しいたけ、こんにゃくなどから、食べたい具材を3〜5種類選びます。具材を同じくらいの大きさに切り、だし・しょうゆ・みりん・砂糖などで煮ます。
少人数の場合は、具材を多く入れすぎないことがポイントです。鶏肉80〜100g、野菜を合わせて150〜200g程度にすると、主菜やほかの料理も食べやすくなります。
だし巻き卵や伊達巻
だし巻き卵は卵2〜3個分にすると、少人数向けの量になります。伊達巻を作る場合は、焼いた卵生地を熱いうちに巻きすで巻き、冷めてから切り分けます。
卵料理は水分が多くなりやすいため、焼き上がったら十分に冷ましてから保存します。市販の伊達巻を少量だけ購入する方法もあります。
手作りと市販品を組み合わせる方法
少人数のおせちでは、すべてを手作りするよりも、手作りする料理を3〜4品に絞ると食材や調理時間を抑えられます。
| 手作りに向く料理 | 市販品を使いやすい料理 |
|---|---|
| 紅白なます | かまぼこ |
| 煮しめ | 伊達巻 |
| 栗きんとん | 黒豆 |
| 田作り | 味付け数の子 |
たとえば、紅白なます・煮しめ・栗きんとんを手作りし、黒豆・かまぼこ・伊達巻・数の子を少量購入する方法です。これなら、調理の負担を減らしながら、料理の種類も増やせます。
作りすぎないための分量の決め方
おせちを主食ではなく、少しずつ食べる料理として用意するなら、1人あたり各料理を2〜4口程度にすると食べ切りやすくなります。
- 甘い料理は2〜3品に絞る
- 煮物は具材を一人1〜2個程度と考える
- 魚やえびなどの主菜は人数分だけ用意する
- かまぼこや伊達巻は1本単位で買わず、少量パックを選ぶ
- 重箱に詰める前に、料理を小皿へ仮置きして量を確認する
特に黒豆、栗きんとん、伊達巻は少量でも満足しやすい一方、まとめて作ると余りやすい料理です。手作りする場合も、通常のレシピの半量以下にできるか確認してから材料を用意します。
おせちを保存するときの注意点
おせちは保存性を考えた料理が多いものの、家庭で作った料理が常温で安全に保存できるとは限りません。作った料理は十分に冷ましてから、清潔な密閉容器に入れて冷蔵庫で保存します。
- 料理を取り分けるときは、清潔な箸やスプーンを使う
- 食べる分だけ盛り付け、残りは冷蔵庫に戻す
- 汁が出やすい料理は、ほかの料理と分けて保存する
- におい、見た目、味に異常がある料理は食べない
- 保存期間は料理の材料や調理状態で変わるため、作り置きしすぎない
魚介類や卵を使った料理は、黒豆や田作りなどの乾いた料理とは保存条件が異なります。市販品はパッケージの保存方法と期限を優先し、手作り品は早めに食べる計画にします。
少人数なら一段重や皿盛りでもよい
2〜3人分なら、重箱に無理に詰めず、大皿や小鉢を使って盛り付けても問題ありません。小鉢に料理を分けると、汁が移りにくく、食べる量も調整しやすくなります。
重箱を使う場合は、料理を詰めすぎず、仕切りやカップを使って味や汁が混ざらないようにします。赤・白・緑・黄色など色の違う料理を隣に置くと、品数が少なくても見栄えが整います。
少人数のおせちは「食べたい料理を少量」が基本
少人数向けのおせちは、2〜3人分として5〜7品を選び、料理ごとに小鉢1杯分を目安にすると作りやすくなります。最初に紅白なますや黒豆などを決め、煮しめや焼き物を加え、残りは市販品で補う方法が効率的です。
まずは食べたい料理を3品選び、そこへ甘い料理・酢の物・主菜を加えてください。作る量を控えめにし、保存方法を守って食べ切れる分だけ用意することが、少人数のおせち作りのポイントです。







