おせちの買うものと作るものはどう分ける?

おせちの買うものと作るものはどう分ける?

おせちは、作ると手間がかかるもの、買っても味や見た目が安定しやすいものを買い、短時間で作れて好みに合わせたいものを作ると分けやすくなります。定番では、黒豆・数の子・栗きんとん・煮しめなどは買うか作るかを選びやすく、なます・たたきごぼう・雑煮などは手作りしやすい料理です。

おせちを買うものと作るものの基本の分け方

料理ごとに「調理時間」「下ごしらえの手間」「保存しやすさ」「家族の好み」を比べると、無理のない分担を決められます。

判断基準 買うものに向く料理 作るものに向く料理
手間 下ゆで、アク抜き、長時間の煮込みが必要 切って和える、短時間で煮るだけ
量 少量だけ作ると材料が余りやすい 家族がよく食べる、必要な量を調整したい
味の好み 家庭で味をそろえにくい 甘さや塩分を調整したい
保存 保存状態を保ちやすい市販品 食べる直前に作ったほうがおいしい料理
見た目 形や色を整えたい料理 盛り付けで調整しやすい料理

すべてを手作りする必要はありません。家族が食べる料理だけを作り、あまり食べない料理は買わない、または少量だけ購入する方法もあります。

買うものに向いているおせち料理

買うものには、調理に時間がかかる料理や、専門店の仕上がりを楽しみたい料理が向いています。

黒豆

黒豆は、豆を戻す時間や煮る時間が必要で、火加減によっては皮が破れたり、硬さに差が出たりします。少量だけ必要な場合は、パックや瓶詰めを買うと準備の負担を減らせます。

甘さを自分で調整したい場合や、毎年たくさん食べる場合は手作りも選べますが、初めて作るなら市販品を利用するほうが失敗を避けやすい料理です。

数の子

数の子は塩抜きと薄皮を取る下処理が必要です。塩抜きの加減によって味が変わるため、少量だけ食べる家庭では、味付け済みの商品を買うと扱いやすくなります。

購入する場合は、塩抜きが必要か、味付け済みかを表示で確認してください。商品によって下処理の有無が異なります。

栗きんとん

栗きんとんは、さつまいもを裏ごししてなめらかにする工程に手間がかかります。裏ごしの時間を短くしたいなら、市販品を買う方法が向いています。

一方で、甘さを控えたい場合や、栗の量を増やしたい場合は手作りのメリットがあります。市販の栗の甘露煮を使えば、手作りでも下準備を減らせます。

伊達巻

伊達巻は、卵液を焼いて巻き、形を整える必要があります。焼き加減や巻き方に慣れが必要なので、見た目を整えたい場合は購入すると準備しやすくなります。

甘さや食感にこだわりがある場合は手作りを選べますが、少量だけ作ると手間に対して食べる量が少なくなることがあります。

昆布巻きや田作り

昆布巻きは具材を巻いて煮る時間がかかり、田作りは炒り加減やたれの絡め方で仕上がりが変わります。少量だけ必要なら、市販品を買うと品数をそろえやすくなります。

作るものに向いているおせち料理

作るものには、味の調整がしやすく、比較的短時間で完成する料理が向いています。

紅白なます

紅白なますは、大根とにんじんを切って塩もみし、合わせ酢で和える料理です。酸味や甘さを家庭の好みに合わせやすく、前日に作っておけるため、手作りしやすい一品です。

水分が出ると味が薄くなりやすいため、食べる前に味を確認し、必要なら合わせ酢を少量加えます。

たたきごぼう

たたきごぼうは、ゆでたごぼうを食べやすく割り、酢やごまなどで和えて作れます。材料が少なく、作る量も調整しやすい料理です。

ごぼうをやわらかくしすぎると食感が失われるため、ゆで時間を長くしすぎないことがポイントです。

煮しめ

煮しめは具材を切る手間がありますが、家族が食べる具材だけを選んで作れます。れんこん、にんじん、こんにゃく、しいたけなど、好みや人数に合わせて量を調整したい家庭に向いています。

ただし、具材の種類が多いほど下処理に時間がかかります。忙しい場合は、煮しめだけ手作りし、飾り切りや一部の具材を省くと負担を抑えられます。

酢れんこん

酢れんこんは、れんこんを薄切りにしてゆで、甘酢に漬けるだけで作りやすい料理です。切り方によって見た目を整えやすく、少量でも準備できます。

雑煮

雑煮は地域や家庭によって、だし、味付け、具材、餅の形が異なります。家族の好みに合わせたい場合は、だしや具材を用意して作るのが向いています。

具材をすべて前日に切っておくと、当日は汁を温めて餅を加えるだけにできます。

買うものと作るものを組み合わせる分け方

迷ったときは、主役になる料理を数品買い、手作りしやすい料理を加える方法が現実的です。たとえば、次のように分けられます。

料理 分け方の例 向いている理由
黒豆 買う 煮る時間を省ける
数の子 買う 下処理の負担を減らせる
栗きんとん 買う、または市販の栗で作る 裏ごしの手間を調整できる
伊達巻 買う 焼いて巻く工程を省ける
紅白なます 作る 短時間で作れて味を調整しやすい
煮しめ 作る 家族の好みや量に合わせやすい
雑煮 作る 家庭の味にしたい料理

この分け方なら、手間のかかる料理をすべて作らずに、手作りの料理も用意できます。品数を増やしたい場合は、かまぼこや昆布巻きなど、盛り付けるだけで使える商品を加えると準備しやすくなります。

家族の人数と好みで分ける方法

おせちは、定番だからという理由だけで全種類を用意する必要はありません。食べる人が多い料理は手作りし、少量しか食べない料理は小容量の商品を選ぶと、余りを減らしやすくなります。

  • 甘い料理をよく食べる家庭は、黒豆や栗きんとんを手作りして甘さを調整する
  • 魚卵を少量だけ食べる家庭は、数の子を必要な分だけ買う
  • 野菜を多く食べたい家庭は、なますや煮しめを作る
  • 子どもが食べやすい料理を増やしたい家庭は、伊達巻やかまぼこを買う
  • 大人数の家庭は、煮しめなど量を増やしやすい料理を作る

食べ残しが心配な料理は、最初から少量にするか、購入後に小分けして盛り付けます。お重に詰める分と、追加で出す分を分けておくと、料理が乾燥したり取り分けで崩れたりするのを抑えやすくなります。

おせちを作る日と買う日を決める

作る料理は、保存しやすいものを前日までに準備し、当日は盛り付けや温める作業に集中すると進めやすくなります。

  1. 用意する料理を「買う」「前日までに作る」「当日に作る」に分ける
  2. 買う料理の容量と、味付け済みかどうかを確認する
  3. 前日までに作る料理の材料をそろえ、保存容器を準備する
  4. 当日に作る料理は、切る・煮る・盛り付けるなどの作業を具体的に書き出す
  5. 料理が冷めてから保存し、食べる前に盛り付ける

手作り料理の保存期間や保存方法は、材料や調理状態によって変わります。作った料理は常温に長時間置かず、保存容器や冷蔵庫の状態を確認しながら管理してください。

迷ったときの分け方は「手間の大きい料理を買い、好みの料理を作る」

おせちの買うものと作るものは、黒豆・数の子・栗きんとん・伊達巻など、下処理や成形に手間がかかる料理を買い、なます・煮しめ・雑煮など、味や量を調整したい料理を作ると決めやすくなります。

最初に家族が食べる料理を選び、その中から「買ったほうが負担が少ない料理」と「作りたい料理」を分けてください。全品をそろえるより、食べる量と作業時間に合わせて品数を絞ることが、無理なく楽しむポイントです。