子ども向けのおせちは、だしをきかせ、しょうゆや塩を少なめにした味付けが基本です。砂糖やみりんは料理に合わせて使えますが、甘くしすぎないようにします。年齢によっては、はちみつやアルコールを含む調味料を避ける必要があるため、子どもの年齢も確認しましょう。
子ども向けおせちに使いやすい調味料
| 調味料 | 使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| だし | 煮物や汁気のある料理のうま味を補う | 食塩が入っていないだしを選ぶ |
| しょうゆ | 香りと風味を付けるため、少量使う | 入れすぎると塩分が増える |
| みそ | 煮物や和え物に少量使う | 商品によって塩分量が異なる |
| 砂糖 | 黒豆や栗きんとんなどの甘み付けに使う | 甘くしすぎない |
| みりん | 煮物に甘みや照りを付ける | アルコールを含む商品がある |
| 酢 | 紅白なますなどの酸味付けに使う | 酸味が強い場合は、だしや少量の砂糖で調整する |
調味料を減らすと味が薄く感じられるときは、だし、野菜や肉のうま味、柑橘類の香りなどを使うと、しょうゆや塩を増やさずに風味を出しやすくなります。
料理別の味付けと調味料の選び方
煮しめ・筑前煮は「だし+少量のしょうゆ」
煮しめや筑前煮は、だしをベースにして、しょうゆと砂糖を少量使うと子ども向けの味にしやすくなります。大人用の煮汁をそのまま使うのではなく、子どもの分を先に取り分けてから調味すると、味の濃さを調整できます。
鶏肉、にんじん、かぼちゃ、さつまいもなど、食べ慣れた食材を中心にすると、調味料を控えても素材の甘みを生かせます。こんにゃくやれんこんなどは、年齢によって食べやすい大きさや硬さに整えてください。
紅白なますは「酢をだしで薄める」
紅白なますは、酢、砂糖、だしを合わせると酸味がやわらぎます。酸っぱい味が苦手な子どもには、酢を少なめにして、にんじんや大根の甘みを生かすと食べやすくなります。
小さな子どもに出す場合は、細長いままではなく、年齢や発達に合わせて食べやすく切ります。酸味のある料理がまだ苦手な場合は、無理に食べさせる必要はありません。
栗きんとんは「砂糖を控え、さつまいもで甘みを出す」
栗きんとんは、ゆでたさつまいもや栗の自然な甘みを使い、砂糖は少量にすると子ども向けになります。甘みが足りないときは、砂糖を一度に増やさず、少しずつ加えて調整します。
市販の栗きんとんは商品によって甘さや原材料が異なるため、購入する場合は表示を確認しましょう。栗の大きなかたまりは、子どもが食べやすい大きさに分けます。
黒豆は「甘さと硬さを確認する」
黒豆は砂糖を使う料理ですが、子ども向けには甘さを控えめにできます。ただし、黒豆の煮汁を薄くするだけでは硬さが変わらないため、子どもに出すときは十分にやわらかく煮えているかを確認してください。
豆は丸く、つるっとしているため、年齢によっては誤嚥の危険があります。小さな子どもに食べさせる場合は、発達に合わせてつぶす、刻むなどの対応をしてください。
伊達巻は「甘さと原材料を確認する」
伊達巻は、卵の甘みを生かして、砂糖やみりんを控えめにできます。市販品は甘さだけでなく、塩分、魚のすり身、卵などの原材料も確認し、食物アレルギーがある場合は表示を見て選びます。
食べ慣れていない食材が入っている場合は、おせちの場で初めて食べさせるのではなく、事前に少量で様子を確認すると判断しやすくなります。
田作りは「味付けよりも食べやすさを優先する」
田作りは、しょうゆ、砂糖、みりんなどで味付けする料理ですが、小魚が硬くなりやすく、子どもには食べにくいことがあります。子ども向けのおせちでは、無理に用意せず、やわらかい魚料理などに替える方法もあります。
使う場合は、硬さや大きさを確認し、子どもが安全にかめる年齢かを考えてください。
年齢によって避けたい調味料と確認点
1歳未満の子どもには、はちみつを使わない
1歳未満の子どもには、はちみつや、はちみつを含む調味料・加工品を与えないでください。加熱した料理でも避ける必要があります。
砂糖の代わりにはちみつを使うレシピは、子ども用には適さない場合があるため、年齢を確認してから使い分けます。
みりんや料理酒は使用量と商品表示を確認する
みりんや料理酒にはアルコールを含む商品があります。加熱して使う場合でも、アルコールがどの程度残るかは料理方法や加熱条件によって変わるため、乳幼児に使うときは慎重に判断しましょう。
気になる場合は、アルコールを含まないタイプを選ぶか、みりんや料理酒を使わず、だし、砂糖、しょうゆなどで味を整えます。商品名だけで判断せず、容器の原材料表示を確認してください。
しょうゆやみそは「減塩」だけで決めない
減塩タイプのしょうゆやみそでも、塩分がゼロとは限りません。子ども用に使う場合は、表示を確認したうえで、少量から加えます。
大人用のおせちを子どもに取り分ける場合は、煮汁やたれを切り、必要に応じてだしや湯で味を薄めます。ただし、湯で薄めても料理全体の塩分がなくなるわけではないため、最初から薄味で調理するほうが調整しやすい方法です。
子ども用に味付けする手順
- 子どもが食べる料理と、対象年齢を決めます。
- だしを使い、野菜や肉、魚などの素材をやわらかく調理します。
- 子どもの分を取り分けてから、しょうゆ、みそ、砂糖などを少量加えます。
- 味の濃さだけでなく、食材の硬さ、大きさ、アレルギー表示を確認します。
- 大人用には、取り分けた後で調味料を追加します。
先に全体を濃く味付けすると、子どもの分だけ薄味に戻すのが難しくなります。取り分ける順番を変えるだけで、同じ料理を大人と子どもで食べやすく調整できます。
子ども向けおせちの味付けで迷ったときの判断
基本は、食塩の入っていないだしを使い、しょうゆ・みそ・塩を少量にすることです。甘い料理は砂糖を控え、さつまいもや栗などの素材の甘みを生かします。
ただし、適した味付けや食べられる食材は、子どもの年齢や発達、アレルギーによって変わります。調味料を選ぶときは、年齢、原材料、アルコールやはちみつの有無を確認し、食べやすい硬さと大きさに整えてから出しましょう。







