おせちは、鍋・フライパン・包丁・まな板・ボウルがあれば、品数をそろえられます。特に、紅白なます、栗きんとん、煮しめ、伊達巻風卵焼きは、専用の重箱や特別な調理器具がなくても作りやすい料理です。
すべてを一度に作るのではなく、火を使わない料理から始めると、調理器具が少なくても片付けながら進められます。
少ない調理器具で作れるおせち4品
| 料理 | 主に使う調理器具 | 作りやすい理由 |
|---|---|---|
| 紅白なます | 包丁、まな板、ボウル | 材料を切って和えるだけで作れる |
| 栗きんとん | 鍋、フォークまたはスプーン | さつまいもをゆでてつぶすだけでよい |
| 煮しめ | 鍋、包丁、まな板 | 具材を同じ鍋で煮込める |
| 伊達巻風卵焼き | ボウル、フライパン | 巻きすやオーブンを使わず作れる |
紅白なますはボウルで和えるだけ
紅白なますは、火を使わずに作れるため、調理器具を最も少なくできます。大根とにんじんを細切りにし、塩もみしてから甘酢で和えます。
材料(2〜3人分)
- 大根……200g
- にんじん……30g
- 塩……小さじ1/2
- 酢……大さじ3
- 砂糖……大さじ1と1/2
- 塩……少々
作り方
- 大根とにんじんを、包丁で細切りにします。
- ボウルに入れて塩をまぶし、10分ほど置きます。
- 水分が出たら、手でしっかり絞ります。
- 別の器を使わず、同じボウルに酢、砂糖、塩を加えて混ぜます。
- 大根とにんじんを戻して和え、味がなじむまで置きます。
大根の水分を十分に絞ると、味が薄まりにくくなります。包丁で細く切るのが難しい場合は、少し太めの細切りにしても作れます。
栗きんとんは鍋とフォークで作れる
栗きんとんは、さつまいもをやわらかくゆでてつぶし、甘露煮のシロップでのばして作ります。裏ごし器がなくても、フォークやスプーンでつぶせば家庭向けの栗きんとんになります。
材料(2〜3人分)
- さつまいも……300g
- 栗の甘露煮……6〜8個
- 栗の甘露煮のシロップ……大さじ3〜4
- 砂糖……大さじ1〜2
- 塩……ひとつまみ
作り方
- さつまいもの皮を厚めにむき、1〜2cm幅に切ります。
- 鍋にさつまいもと、かぶる程度の水を入れて火にかけます。
- さつまいもに箸やフォークがすっと通るまで、やわらかくゆでます。
- 湯を切り、熱いうちにフォークやスプーンでつぶします。
- 鍋に戻し、シロップ、砂糖、塩を加えて弱火で混ぜます。
- 水分が少なくなり、まとまりやすくなったら火を止めます。
- 粗熱が取れたら、栗の甘露煮を加えて混ぜます。
シロップの甘さによって、加える砂糖の量を調整してください。なめらかにしたい場合は、さつまいもをつぶす時間を長くし、シロップを少しずつ加えます。
煮しめは具材を一つの鍋で煮る
煮しめは、複数の具材を一つの鍋で調理できるため、調理器具を増やしたくないときに向いています。具材は家庭にあるものだけで構いませんが、火が通りにくいものから鍋に入れます。
材料(3〜4人分)
- 鶏もも肉……150g
- にんじん……1/2本
- れんこん……100g
- こんにゃく……1/2枚
- しいたけ……3枚
- 水……250ml
- しょうゆ……大さじ2
- みりん……大さじ2
- 砂糖……大さじ1
作り方
- にんじん、れんこん、しいたけ、こんにゃく、鶏肉を食べやすい大きさに切ります。
- 鍋に水、しょうゆ、みりん、砂糖を入れて混ぜます。
- にんじん、れんこん、こんにゃく、しいたけ、鶏肉を鍋に入れます。
- 火にかけ、煮立ったら弱めの中火にします。
- 落としぶたの代わりに、鍋のふたを少しずらして置き、具材がやわらかくなるまで20分ほど煮ます。
- 煮汁が多く残っている場合は、ふたを外して少し煮詰めます。
具材の大きさによって火の通り方が変わるため、完成前に一番大きな具材を箸で刺して確認します。鶏肉を使う場合は、中心まで火が通っていることも確認してください。
伊達巻風卵焼きはフライパンで作る
本格的な伊達巻には、すり身を混ぜたり、オーブンで焼いたりする方法があります。調理器具を少なくしたい場合は、はんぺんと卵をボウルでつぶして焼く、伊達巻風の卵焼きが作りやすい方法です。
材料(2〜3人分)
- 卵……2個
- はんぺん……1枚
- 砂糖……大さじ1
- みりん……小さじ1
- しょうゆ……少々
- 油……少量
作り方
- ボウルにはんぺんを入れ、フォークで細かくつぶします。
- 卵、砂糖、みりん、しょうゆを加え、なめらかになるまで混ぜます。
- フライパンに油を薄くひき、弱火で温めます。
- 卵液を流し入れ、ふたをして弱火で焼きます。
- 表面が固まり、底面に焼き色がついたら、半分に折ります。
- 両面を軽く焼き、食べやすい大きさに切ります。
巻きすがない場合は、焼き上がった卵を折りたたむだけで構いません。弱火で焼くと焦げにくく、厚みのある卵焼きにしやすくなります。
調理器具を増やさない作る順番
少ない道具で複数の料理を作るときは、洗い物が少ない順に進めると効率的です。
- 包丁とまな板で、紅白なます用の大根とにんじんを切ります。
- 紅白なますを作り、ボウルを空けます。
- 伊達巻風卵焼きの材料をボウルで混ぜ、フライパンで焼きます。
- 鍋でさつまいもをゆで、栗きんとんを作ります。
- 同じ鍋を洗い、最後に煮しめを作ります。
生の鶏肉を切った包丁やまな板を使った後は、紅白なますなど加熱しない料理に使い回さないでください。生肉を扱う前に、先に紅白なますを作っておくと、衛生面でも管理しやすくなります。
調理器具がさらに少ない場合の選び方
鍋しかない場合は、紅白なますと栗きんとんを優先すると、フライパンを使わずに2品作れます。包丁がない場合は、切る工程が必要な料理を無理に作らず、市販の栗の甘露煮やかまぼこなど、開封して盛り付けられる食品を組み合わせます。
電子レンジが使える場合は、さつまいもを耐熱容器に入れて加熱し、フォークでつぶす方法もあります。ただし、加熱時間はさつまいもの量や電子レンジの出力で変わるため、途中でやわらかさを確認してください。
少ない器具で作るときの保存の注意
作った料理は、粗熱を取ってから清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。特に煮しめや卵料理は、長時間常温に置かないようにしてください。
取り分けるときは、料理ごとに清潔な箸やスプーンを使います。保存期間は料理の内容、加熱状態、保存温度によって変わるため、においや見た目に変化がある場合は食べないでください。
調理器具が少ないときは、まず紅白なます、栗きんとん、煮しめを作るのがおすすめです。鍋・包丁・まな板・ボウルがあれば、火を使わない料理と鍋料理を組み合わせて、無理なくおせちの品数を増やせます。







