塩分控えめのおせちは、子ども向けにも選べます。ただし、子どもは年齢によって食べられる量や必要な塩分量が異なるため、大人用のおせちをそのまま少量にするより、味付けの薄い料理を選び、塩分の多い料理は量を調整することが大切です。
子ども向けに選びやすい塩分控えめのおせち料理
子ども用には、素材の味を生かした料理や、調味料を後から加えられる料理が向いています。
- 塩やしょうゆを控えて煮た野菜
- 味付け前の焼き魚や、薄味にした魚料理
- だしを利かせた煮物
- 塩分を加えていない栗や、少量のさつまいも料理
- 薄味の鶏肉料理
- 塩を控えた卵料理
同じ料理でも、商品や家庭によって味付けは異なります。市販品を選ぶ場合は、見た目だけで判断せず、パッケージの栄養成分表示で食塩相当量を確認しましょう。
塩分が多くなりやすいおせちは量を調整する
おせちには、保存性を高めるために塩やしょうゆを使う料理が多くあります。次の料理は、子どもに出すときは少量にするか、食べる頻度を控えると調整しやすくなります。
- 数の子
- かまぼこ
- 塩鮭や塩ぶり
- 昆布巻き
- 田作り
- 漬物や酢漬け
- 煮しめや煮豆など、濃い味付けの煮物
特に、数の子や塩魚、かまぼこなどを重ねると、少量ずつでも塩分が増えます。塩分の多い料理を一品だけ少量にし、野菜や果物、塩分を加えていない料理を組み合わせると、全体のバランスを取りやすくなります。
市販のおせちは食塩相当量と対象年齢を確認する
市販品を選ぶときは、まず「食塩相当量」の表示を確認します。表示が1人前ではなく、100g当たりや1包装当たりになっていることもあるため、子どもが実際に食べる量に換算して考えます。
たとえば、100g当たりの食塩相当量が1.5gの商品を、子どもが30g食べる場合の計算は次のとおりです。
1.5g × 30g ÷ 100g = 0.45g
これは計算上の目安であり、ほかの料理や汁物に含まれる塩分は別に加わります。商品に「子ども向け」「薄味」と書かれていても、具体的な食塩相当量や対象年齢が示されているかを確認してください。
子ども用のおせちは大人用から取り分ける前に工夫する
大人用のおせちを取り分ける場合は、子どもの分だけ味付けを薄くできる料理を選ぶと調整しやすくなります。
- 煮物や魚料理は、味が濃くなる前に子どもの分を取り分ける。
- 表面に味が多く付いている料理は、たれや煮汁を落として盛り付ける。
- かまぼこや塩魚などは、ほかの塩分が多い料理と重ならないようにする。
- 子どもの分には、白いごはんや塩分を加えていない野菜などを組み合わせる。
- 食べる量が多くなりすぎないよう、最初に少量を盛り付ける。
ただし、料理を水で洗うだけでは味や食感が変わり、塩分を十分に減らせるとは限りません。最初から薄味に作った料理や、食塩相当量を確認できる商品を選ぶほうが確実です。
年齢が低い子どもは塩分以外の安全性も確認する
幼児向けのおせちは、塩分だけでなく、硬さ、大きさ、アレルギー表示にも注意が必要です。数の子、田作り、豆類、餅などは、年齢や発達によっては食べにくかったり、のどに詰まらせたりするおそれがあります。
食材は子どもが無理なくかめる大きさと硬さにし、初めて食べる食材を多く重ねないようにします。市販品は、原材料名とアレルギー表示を確認し、子どもが普段食べ慣れている料理を中心に選ぶと判断しやすくなります。
持病がある場合は個別の指示を優先する
腎臓の病気、心臓の病気、血圧に関する指摘などがある子どもは、一般的な「薄味」の目安だけでは判断できません。医師や管理栄養士から食事の指示を受けている場合は、おせちを食べてよい料理や量について、その指示を優先してください。
健康な子どもでも、年齢や普段の食事量によって適した量は変わります。迷ったときは、商品に表示された食塩相当量と子どもが食べる量を確認し、塩分の多い料理を重ねないことから始めると調整できます。
子ども向けの塩分控えめのおせちは、薄味の料理を中心にし、数の子・かまぼこ・塩魚・漬物などは少量にするのが基本です。市販品は食塩相当量、原材料、対象年齢を確認し、持病がある場合は個別の食事指示に従って選びましょう。







