おせちの苦手な食材は、味や食感を無理に変えるより、少量にする・食べやすい形に切る・好きな料理と組み合わせると食べやすくなります。小学生には、最初から完食を目指さず、苦手な理由に合わせて工夫することが大切です。
まずは苦手な理由に合わせて工夫する
同じ食材でも、苦手な理由が「苦い」「硬い」「においが気になる」などによって、向いている方法が変わります。子どもに「味、におい、食感のどれが苦手?」と聞くと、工夫を選びやすくなります。
| 苦手な理由 | 試しやすい工夫 |
|---|---|
| 味が濃い、甘すぎる | 少量にして、白いごはんや薄味のおかずと一緒に食べる |
| 苦い、独特の味がある | 細かく刻み、卵焼きや混ぜごはんなど好きな料理に少し混ぜる |
| 硬い、パサパサする | 小さく切る、煮汁やあんを添える、やわらかく調理する |
| においが気になる | 温度を調整し、別の食材と組み合わせて一口分だけ出す |
| 見た目が苦手 | 型抜きや小分けにして、食材が分かりやすい状態で盛り付ける |
おせちの食材別に食べやすくする方法
黒豆は少量をヨーグルトやきな粉と合わせる
黒豆の甘さや豆の食感が苦手な場合は、まず1〜2粒ほどに減らして出します。食べられそうなら、プレーンヨーグルトに少量を添えたり、きな粉をかけたりすると、甘さや風味が分散されます。
豆をつぶしてパンやホットケーキに少量混ぜる方法もあります。ただし、初めて試すときは何を混ぜたか分かる状態にし、食物アレルギーがある場合は原材料を確認してください。
なますは細く切り、少量から試す
紅白なますの酸っぱさや大根の食感が苦手な子どもには、最初から小皿いっぱいに盛らず、ひとつまみ程度にします。大根とにんじんを細く切ると、口に運びやすくなります。
酸味が苦手な場合は、酢の物だけで食べるのではなく、白いごはんや焼いた魚など、子どもが食べ慣れた料理と交互に食べてもらうと負担を減らせます。味付けを変える場合は、取り分けた分だけ調整すると大人用のおせちと分けられます。
栗きんとんは甘さと量を調整する
栗きんとんは甘さが強く、粘りのある食感が苦手なことがあります。栗を小さく切り、きんとん部分を少量だけ添えると、一口で試しやすくなります。
食べられそうなら、無糖のヨーグルトやパンに少量を合わせる方法もあります。ただし、栗きんとんを別の料理に混ぜるときは、甘い味が合うかを確認し、最初は少量で試します。
田作りは硬さを確認して小さくする
田作りは小魚の硬さや苦みが苦手になりやすい食材です。頭や尾の部分が口に残ることもあるため、食べる前に大人が硬さを確認し、必要なら小さく割って出します。
ごはんやおにぎりに少量を混ぜると、魚の風味が強くなりすぎにくくなります。小学生でも、硬いものを急いで食べると口の中を傷つけることがあるため、ゆっくり噛むように声をかけます。
煮しめは具材を小さく切り、やわらかくする
れんこん、ごぼう、たけのこなどの煮しめは、硬さや繊維が苦手な場合があります。薄く切る、やわらかく煮る、食べやすい大きさにすることで、噛む負担を減らせます。
にんじんや里芋など、比較的食べやすい具材から選んでもらうのも方法です。煮物全体を食べさせようとせず、「にんじんを一切れ」など、食材を一つに絞ると挑戦しやすくなります。
かまぼこは薄切りや型抜きで食べやすくする
かまぼこは弾力のある食感が苦手な子どももいます。厚く切らず、薄切りや小さな角切りにすると、噛みやすくなります。
星や花などの型で抜くと、見た目を楽しみながら食べられます。ただし、飾り切りの細かい部品やピックを使う場合は、口に入れないよう大人が確認してください。
伊達巻は薄く切り、食べ慣れた料理と組み合わせる
伊達巻の甘さや独特の食感が苦手な場合は、薄く切った一切れから試します。卵料理が好きなら、伊達巻だけでなく、普段食べている卵焼きも一緒に出すと比較しやすくなります。
食べられなかった場合に、無理に別の料理へ混ぜて隠すのは避けましょう。何を食べたか分かる状態のほうが、次に苦手な理由を確認しやすくなります。
盛り付け方を変えると挑戦しやすい
おせちを重箱のまま出すと、苦手な食材が多く見えて負担になることがあります。小学生には、食べる分だけを小皿やワンプレートに取り分けると、量を自分で確認しやすくなります。
- 苦手な食材は一口分だけ盛る
- 好きな食材を隣に置く
- 食材同士を混ぜず、何を食べるか分かるようにする
- ピックや型抜きを使う場合は安全性を確認する
- 最初から「全部食べる」と約束させない
「赤いものを一つ選ぶ」「好きなものを二つ取る」など、子どもに選んでもらう方法もあります。自分で選んだ食材なら、苦手なものでも試してみようと思いやすくなります。
無理に食べさせず、一口で終えてもよい
苦手な食材を食べられなくても、おせちを楽しめないとは限りません。においをかぐ、触ってみる、一口だけ食べるなど、できたことを認めるほうが、次に試すきっかけを残せます。
口に入れた後に強く嫌がったり、吐きそうになったりした場合は、そこで中止します。アレルギーの可能性がある食材や、食べたことのない食材を試す場合は、原材料を確認し、無理に食べさせないでください。
小学生が食べやすいおせちにする手順
- 苦手な食材について、味・におい・硬さ・見た目のどれが気になるか聞く。
- その理由に合わせて、薄切り、小分け、細切り、やわらかくするなどの方法を選ぶ。
- 苦手な食材は一口分だけ、食べ慣れた料理と分けて盛り付ける。
- 食べるかどうかを子どもに選んでもらい、食べる場合も急がせない。
- 食べられなかった理由を責めず、次回に変える工夫を一つ決める。
おせちの苦手な食材を小学生が食べやすくするには、食材ごとに苦手な理由を見分け、量・大きさ・硬さ・組み合わせを調整するのが基本です。まずは一口分だけ取り分け、無理なく試せる環境を作ることから始めましょう。







