野菜嫌いの子どもにおせちを食べてもらうには、野菜を無理に食べさせるのではなく、食べやすい形・味・量に変えるのがポイントです。好きな料理に混ぜる、甘みを生かす、少量から出すといった工夫で、おせちを試すきっかけを作れます。
野菜嫌いの子どもがおせちを食べやすくする工夫
最初から重箱の料理を一人分すべて食べさせようとせず、子どもが受け入れやすい料理に野菜を少し加えて出しましょう。見た目や食感が苦手な場合もあるため、切り方や調理方法を変えることが大切です。
好きな料理に野菜を少し混ぜる
野菜だけを一品として出すよりも、子どもが好きな料理に混ぜると試しやすくなります。たとえば、次のような組み合わせがあります。
- 伊達巻に、やわらかく煮たにんじんを細かく刻んで混ぜる
- 鶏つくねに、れんこんやにんじんを細かく刻んで加える
- 栗きんとんに、やわらかく煮たかぼちゃを少量混ぜる
- ちらしずしや手まりずしに、にんじんやきゅうりを細かく入れる
- 煮しめの具を細かく刻み、混ぜご飯やおにぎりにする
混ぜる量は、子どもが気づかないほど多くする必要はありません。まずは「これなら食べられる」と感じられる少量から始め、慣れてきたら量を増やします。
甘みのある野菜から試す
野菜の苦みや青臭さが苦手な子どもには、加熱すると甘みが出やすい野菜が向いています。さつまいも、かぼちゃ、にんじん、とうもろこしなどは、比較的甘みを感じやすい食材です。
おせちでは、栗きんとんのさつまいもや、煮しめのにんじんなどから試すとよいでしょう。味付けが濃くなりすぎないよう、子ども用には薄味に取り分ける方法もあります。
食感をやわらかくする
野菜の味ではなく、硬さや繊維っぽさが苦手な場合は、やわらかく煮る、つぶす、細かく刻むと食べやすくなります。
- れんこんやごぼうは、薄切りにしてやわらかく煮る
- にんじんは、花形などにしたうえで十分に加熱する
- 葉物野菜は、細かく刻んで卵焼きやつくねに混ぜる
- さつまいもやかぼちゃは、つぶして丸める
一方で、やわらかくしすぎると食べにくくなる子どももいます。子どもの普段の好みを見ながら、つぶす大きさや加熱時間を調整してください。
見た目を子ども向けにする
おせちの料理を小さなカップに分けたり、好きな形に盛り付けたりすると、野菜への抵抗感が下がることがあります。にんじんを花形にする、野菜を小さなおにぎりに添えるなど、見た目で楽しめる形にしてみましょう。
ただし、野菜を細工することに時間をかけすぎる必要はありません。子どもが自分で選べるように、少量の料理をいくつか並べるだけでも十分です。
野菜嫌いの子ども向けのおせちメニュー例
野菜を単独で食べるのが難しい場合は、次のように「好きな味や料理」と組み合わせると出しやすくなります。
| 料理の例 | 野菜を食べやすくする工夫 |
|---|---|
| 栗きんとん | さつまいもをなめらかにつぶし、かぼちゃを少量混ぜる |
| 伊達巻 | 野菜を細かく刻み、少量を生地に混ぜる |
| 鶏つくね | にんじんやれんこんを細かく刻んで加える |
| 煮しめ | 具材を小さく切り、やわらかく煮る |
| 手まりずし | にんじんやきゅうりを細かくして彩りに使う |
| お雑煮 | 野菜を小さく切り、だしの味で食べやすくする |
子どもが好きな料理だけを先に食べても問題ありません。野菜を食べることを条件にすると、食事全体が嫌な時間になりやすいため、まずは料理に触れる、においをかぐ、一口試すといった経験も受け止めましょう。
食べる量は少なく、選べるようにする
野菜嫌いの子どもには、最初から多く盛り付けないことが重要です。小さな一口分だけ出し、「食べてみる?」と選べるようにすると、子どもが自分で挑戦しやすくなります。
たとえば、にんじんを一切れ、かぼちゃをひと口分のように、食べきれる量から始めます。食べられたときは「にんじんを食べたね」と事実を伝えてほめると、次に試すきっかけになります。
食べられなかった場合も、叱ったり無理に口へ入れたりせず、別の日に違う形で出してみましょう。同じ野菜でも、煮物では食べなくても、つくねや混ぜご飯なら食べられることがあります。
おせちを出す前にできる準備
子どもが料理に関われるようにすると、おせちへの関心が高まることがあります。年齢に合わせて、次のような簡単な役割を頼んでみましょう。
- 食べたい料理を子どもと一緒に決める
- にんじんやかぼちゃを型抜きする
- 料理を小さな器に盛り付ける
- 食卓で食べたい料理を自分で選ぶ
包丁や火を使う作業は大人が担当し、子どもには安全な範囲で盛り付けなどを任せます。自分が関わった料理なら、普段は食べない野菜にも興味を持つ可能性がありますが、必ず食べるとは限りません。
子ども用のおせちで気をつけたいこと
子ども用に取り分けるときは、年齢や発達に合わせて食材の大きさと硬さを調整してください。硬い野菜、繊維の多い食材、大きく切った具材は、食べやすい大きさにして十分に加熱します。
また、市販のおせちは大人向けの味付けになっていることがあります。塩分や甘さが気になる場合は、子ども用の料理を別に作るか、味付け前に取り分けると調整しやすくなります。アレルギーがある場合は、原材料表示を確認し、初めて食べる食材を特別な日にまとめて試さないようにしましょう。
無理に食べさせず「試せたこと」を大切にする
おせちで野菜を食べてもらうには、好きな料理に混ぜる、甘みのある野菜を使う、やわらかく小さくする、少量だけ出すという方法が役立ちます。
最初の目標は、野菜をたくさん食べることではありません。子どもが自分で選び、一口でも試せたら十分です。食べられない日があっても、形や料理を変えながら、無理のない範囲で出し続けてみてください。







