おせち作りに役立つ電気圧力鍋の時短メニューは?

おせち作りに役立つ電気圧力鍋の時短メニューは?

おせち作りで電気圧力鍋を使うなら、黒豆、煮しめ、栗きんとんのさつまいもが時短しやすいメニューです。火加減の調整や長時間の見張りがいらないため、鍋で作るより手間を減らせます。

ただし、加圧時間や必要な水分量は機種によって異なります。以下の時間は目安として使い、実際には使用する電気圧力鍋の説明書を優先してください。

電気圧力鍋で時短しやすいおせちメニュー

メニュー 時短しやすい作業 仕上げのポイント
黒豆 豆を柔らかく煮る 加圧後に煮汁へ浸して味を含ませる
煮しめ・筑前煮 根菜や鶏肉を柔らかくする 具材の大きさをそろえ、煮崩れを防ぐ
栗きんとん さつまいもを蒸して柔らかくする 加圧後につぶし、栗と甘味を加える
ふろふき大根風の大根煮 大根に火を通す 味噌だれや柚子を後から添える

田作り、紅白なます、かまぼこ、伊達巻などは、電気圧力鍋を使わなくても比較的短時間で作れます。圧力鍋に向く料理と向かない料理を分けると、調理器具の出し入れも減らせます。

黒豆は前日に仕込むと効率的

黒豆は、電気圧力鍋で作るおせち料理の中でも特に時短効果を感じやすいメニューです。豆を長時間弱火で煮続ける必要がなく、加圧後は煮汁に浸しておくだけで味を含ませられます。

基本の作り方

  1. 黒豆を洗い、傷んだ豆を取り除きます。
  2. 黒豆、砂糖、しょうゆ、塩などを入れた煮汁に、説明書で指定された時間だけ浸します。
  3. 豆と煮汁を内鍋に入れ、豆が煮汁から出ない状態で加圧します。
  4. 加圧が終わったら、圧力が下がるまで待ってふたを開けます。
  5. 粗熱が取れたら、豆が煮汁に浸かった状態で冷まします。

加圧時間は機種や豆の量によって変わりますが、目安は加圧20〜30分程度です。黒豆は冷める間にも味が入るため、盛り付ける前日までに作っておくと、おせち全体の作業を分散できます。

豆が煮汁から出ると、皮がしわになったり、加熱ムラが出たりすることがあります。また、豆類は加熱によって膨らむため、内鍋の容量や豆類の使用量に関する説明書の制限を必ず守ってください。

煮しめは具材を大きめに切る

煮しめや筑前煮は、れんこん、ごぼう、にんじん、しいたけ、こんにゃく、鶏肉などをまとめて煮られるため、電気圧力鍋の時短メニューに向いています。

基本の作り方

  1. 野菜と鶏肉を食べやすい大きさに切ります。
  2. ごぼうやれんこんなど、変色しやすい食材は必要に応じて水にさらします。
  3. 内鍋に具材、だし、しょうゆ、みりん、砂糖などの調味料を入れます。
  4. 具材を平らにならし、説明書に従って加圧します。
  5. 加圧後に味を確認し、薄い場合はふたを開けた状態で少し煮詰めます。

加圧時間は、根菜と鶏肉を使う場合で加圧5〜10分程度が一つの目安です。具材を小さく切りすぎると、じゃがいもやかぼちゃなどは煮崩れしやすくなります。

見た目を重視するおせちでは、電気圧力鍋ですべてを柔らかくするより、れんこんやごぼうなど崩れにくい具材を中心に使う方法もあります。にんじんを飾り切りする場合は、加圧後に形が崩れていないか確認してください。

栗きんとんはさつまいもの加熱に使う

栗きんとんは、さつまいもを電気圧力鍋で柔らかくしてからつぶすと、鍋でゆで続ける手間を減らせます。栗の甘露煮は加圧せず、最後に加えるのが基本です。

基本の作り方

  1. さつまいもの皮を厚めにむき、輪切りまたは大きめの乱切りにします。
  2. 変色を防ぐため、切ったさつまいもを水にさらします。
  3. 内鍋にさつまいもと、説明書で指定された量の水を入れます。
  4. 加圧してさつまいもを柔らかくします。
  5. 水分を調整しながらさつまいもをつぶし、砂糖や栗の甘露煮のシロップを加えます。
  6. 最後に栗を混ぜます。

加圧時間は3〜5分程度が目安ですが、さつまいもの大きさで変わります。竹串が通る柔らかさになっているか確認し、固い場合は追加加熱してください。

なめらかな食感にしたい場合は、つぶした後に裏ごしします。裏ごしを省けばさらに時短になりますが、さつまいもの繊維が残るため、家庭的な食感に仕上がります。

大根煮は少ない材料で一品作れる

大根煮は、電気圧力鍋で大根に先に火を通し、食べる直前に味噌だれや柚子を添えると簡単です。おせちの煮しめとは別に、箸休めになる一品を増やしたいときに向いています。

  1. 大根を厚めの輪切りにし、必要に応じて面取りします。
  2. 内鍋に大根、だし、調味料を入れます。
  3. 説明書に従って加圧します。
  4. 大根が柔らかくなったら、味噌だれや柚子皮を添えます。

加圧時間は5分前後が目安です。大根の太さや切り方によって火の通りが変わるため、中心まで柔らかいかを確認してください。

電気圧力鍋を使わないほうがよいおせち料理

すべてのおせち料理を電気圧力鍋で作る必要はありません。短時間で完成する料理や、食感や形を残したい料理は、別の方法のほうが作りやすい場合があります。

  • 紅白なます:大根とにんじんを塩もみし、合わせ酢で和えるだけで作れる
  • 田作り:フライパンで炒って調味料を絡めるほうが短時間で仕上がる
  • かまぼこ:切って盛り付けるだけなので加熱不要
  • 伊達巻:焼いて形を整える料理のため、圧力鍋では作れない
  • えびのうま煮:加熱しすぎると身が硬くなりやすいため、短時間の鍋調理が向く

電気圧力鍋は「長く煮る料理」に使い、和える料理や焼く料理は別に作ると、全体の調理時間を短くできます。

おせち作りで失敗しにくい使い方

時短を優先しても、食材を詰め込みすぎたり、加圧後すぐにふたを開けたりしてはいけません。次の点を守って使います。

  • 食材と水分は、内鍋の最大容量を超えない
  • 黒豆など膨らむ食材は、豆類に関する容量制限を確認する
  • 加圧中に無理にふたを開けない
  • 圧力表示が下がり、説明書で開閉可能になってからふたを開ける
  • 加圧後に固さと味を確認し、必要なら追加加熱や煮詰めを行う
  • 完成した料理は粗熱を取り、清潔な保存容器に入れて冷蔵する

特に、調味料を入れた煮汁は蒸発しにくく、鍋で煮るときと同じ感覚では水分が減りません。最初から濃い味にせず、加圧後に味を調整すると失敗しにくくなります。

作る順番は黒豆、栗きんとん、煮しめがおすすめ

複数のおせちを作るなら、保存しやすく時間のかかる料理から始めると効率的です。

  1. 黒豆:前日までに作り、煮汁に浸して味を含ませる
  2. 栗きんとん:さつまいもを加熱してつぶし、冷まして保存する
  3. 煮しめ:食べる日や前日に作り、味をなじませる
  4. 紅白なます・田作り:鍋の使用中に並行して作る
  5. かまぼこ・伊達巻:最後に切って盛り付ける

電気圧力鍋の時短メニューとして特に使いやすいのは、黒豆、煮しめ、栗きんとんです。まずはこの3品のうち、長時間の加熱が必要な料理から電気圧力鍋に任せ、紅白なますや田作りなどは別に進めると、おせち作りの負担を減らせます。