おせちの簡単な手づかみメニューには、やわらかく煮た野菜、つぶしたいも類、薄焼き卵、魚や鶏肉のつくねなどがあります。赤ちゃんや幼児向けなら、通常のおせちをそのまま取り分けるのではなく、薄味にして、月齢や食べる力に合わせた大きさ・硬さに整えることが大切です。
おせちに使いやすい簡単な手づかみメニュー
| メニュー | 作り方の例 | 手づかみしやすくするポイント |
|---|---|---|
| やわらか野菜の煮物 | にんじん、大根、さつまいもなどを、だしでやわらかく煮る | 指でつぶせる程度にし、スティック状や大きめの一口サイズにする |
| さつまいもきんとん | やわらかくしたさつまいもをつぶし、少量の湯や豆乳でまとめる | 砂糖や栗の甘露煮を加えず、小さく丸めるかスティック状にする |
| かぼちゃボール | やわらかくしたかぼちゃをつぶし、片栗粉などを少量混ぜて焼く | 手で持てる大きさにし、表面を固く焼きすぎない |
| 薄焼き卵 | 卵を薄く焼き、細長く切る | 完全に火を通し、持ちやすい幅に切る |
| 魚のやわらかつくね | 白身魚や鮭を細かくし、豆腐などと混ぜて焼く | 骨を完全に取り除き、ぱさつかないようにする |
| 鶏肉と豆腐のつくね | 鶏ひき肉と豆腐を混ぜ、薄味で小さく焼く | 中まで十分に加熱し、弾力が強くなりすぎないようにする |
| やわらかい伊達巻風卵焼き | 卵と豆腐を混ぜ、砂糖を控えて焼く | 市販の伊達巻より薄味にし、細長く切る |
特に簡単な手づかみメニュー3品
1. さつまいもきんとんスティック
さつまいもをやわらかく蒸すかゆでて、皮を除いてつぶします。水や無調整豆乳を少量加えてまとまりやすくし、手で持てる棒状に整えれば完成です。
通常のおせちの栗きんとんは甘みが強くなりやすいため、子ども用は砂糖やシロップを加えず、さつまいもの甘みを生かすと作りやすくなります。
2. 野菜のやわらか煮
にんじん、大根、さつまいも、かぼちゃなどを、だしでやわらかく煮ます。煮崩れない範囲で十分にやわらかくし、手で持てるスティック状に切ります。
大人用の煮しめから取り分ける場合は、味付け前に子ども用を取り出します。すでに味が付いている場合は、湯やだしで薄めるだけでなく、食べる量や年齢に合わせて塩分にも注意します。
3. 豆腐入りの魚つくね
骨と皮を取り除いた白身魚や鮭を細かくし、水切りした豆腐と混ぜて小判形にします。フライパンやオーブンで中まで火を通し、手で持ちやすい大きさに切ります。
魚の種類によっては小骨が残ることがあるため、加熱後にも身をほぐして確認します。ぱさつくと飲み込みにくくなるため、豆腐や野菜を混ぜてしっとりさせると食べやすくなります。
月齢や食べる力に合わせた大きさ・硬さ
手づかみ食べが始まったばかりの子には、指でつぶせるやわらかさにし、握りやすいスティック状にします。前歯や歯ぐきでかじり取れる子は、ひと口で口の中に入れにくい大きさにすると、かじる練習になります。
小さな丸い形や、硬くてすべりやすい形は、のどに詰まらせるおそれがあります。食べる力には個人差があるため、月齢だけでなく、普段のかじり取りや飲み込みの様子も見て大きさを調整してください。
- やわらかさの目安は、指やスプーンで簡単につぶせる程度
- 初めは細長く、手で握りやすい形にする
- 硬い皮、筋、骨、種は取り除く
- 食べるときは座らせ、必ず大人がそばで見守る
- 口に詰め込んだり、飲み込みにくそうにしたりしたら、すぐに食事を止める
子ども用のおせちで控えたいメニュー
伝統的なおせちには、子どもが手づかみで食べるには硬いもの、弾力が強いもの、塩分や糖分が多いものがあります。次の食品は、そのまま与えず、年齢や食べる力に応じて形や量を見直します。
- 餅や硬い豆
- こんにゃく、かまぼこ、いか、たこなど、弾力が強いもの
- 数の子や塩鮭など、塩分が多いもの
- 市販の栗きんとんや伊達巻など、甘みが強いもの
- 魚の骨が残っているもの
- 大きなぶどう、ミニトマト、丸いチーズなど、丸くてすべりやすいもの
特に1歳未満の子どもには、はちみつや、はちみつを含む食品を与えないでください。手づかみメニューに甘みを加えたい場合は、さつまいもやかぼちゃなど、素材の甘みを利用すると準備しやすくなります。
大人用のおせちから取り分ける手順
- にんじん、大根、さつまいも、かぼちゃなど、子どもが食べられる材料を選びます。
- 調味料を加える前に、子ども用の分を取り分けます。
- だしや湯を使って、指でつぶせる程度までやわらかく加熱します。
- 皮、種、筋、骨を取り除き、手で持ちやすい形に切ります。
- 食べる直前に温度と硬さを確認し、大人がそばで見守りながら与えます。
取り分けが難しい場合は、最初から子ども用に野菜やいも類を別鍋で煮ておくと、味付けと硬さを調整しやすくなります。大人用と同じ料理にするより、子ども用は「薄味のやわらかい一品」と考えると準備の負担を減らせます。
簡単に用意するならこの組み合わせ
迷ったときは、さつまいもスティック、やわらかいにんじん、薄焼き卵、豆腐入りつくねの4品から選ぶと、主食やたんぱく質、野菜を組み合わせやすくなります。すべてを用意する必要はなく、普段から食べ慣れている食材を中心にしてください。
おせちだからといって、子どもに多くの種類を食べさせる必要はありません。食べ慣れた食材を薄味・やわらかめに整え、餅や硬い豆、弾力の強い食品を避けることが、簡単で安全に楽しむポイントです。







