おせちで野菜を多めにしたいなら、煮しめや紅白なます、たたきごぼう、酢れんこん、菊花かぶを中心に組み合わせる献立がおすすめです。肉や魚を少なめにしても、根菜・葉物・大根・かぶなどを使えば、彩りのよいおせちにできます。
野菜を多めに使うおせちの献立例
野菜料理を5〜6品、豆や卵、魚料理を2〜3品ほど加えると、野菜が主役のおせちになります。以下は、三が日に食べやすい組み合わせの一例です。
| 料理 | 主な野菜 | 特徴 |
|---|---|---|
| 筑前煮または煮しめ | れんこん、ごぼう、にんじん、里芋、こんにゃく、しいたけ | 根菜をまとめて食べられる主菜向きの料理 |
| 紅白なます | 大根、にんじん | さっぱりしていて箸休めになる |
| たたきごぼう | ごぼう | ごまの風味で食べやすい |
| 酢れんこん | れんこん | 薄切りにすると食べやすく、見た目も華やか |
| 菊花かぶ | かぶ | 飾り切りでお正月らしさを出せる |
| 青菜のだしびたし | 小松菜、ほうれん草など | 煮物や酢の物と味が重なりにくい |
| 黒豆または豆の甘煮 | 黒豆、大豆など | たんぱく質を補える |
| 魚や卵の料理 | 魚、卵 | 焼き魚、伊達巻などを少量添える |
主役にするなら具だくさんの煮しめ
野菜を多めに使うおせちでは、煮しめが中心になります。れんこん、ごぼう、にんじん、里芋、こんにゃく、干ししいたけなどを入れると、複数の野菜を一品でそろえられます。
具材を同じ大きさに切ると、盛り付けやすく食べやすくなります。にんじんを梅型、れんこんを花形にするなど、飾り切りを一部に取り入れると、野菜が多くても華やかな印象になります。
煮しめの組み合わせ例
- れんこん:見通しがよい形を生かして輪切りにする
- ごぼう:たたいて味を含ませる
- にんじん:花形に抜く
- 里芋:煮崩れしにくい大きさに切る
- こんにゃく:手綱結びにする
- 干ししいたけ:戻してうま味を加える
鶏肉を入れる場合は、肉を少なめにして野菜の量を増やします。完全に野菜だけにしたい場合は、油揚げや焼き豆腐を加えると、食べ応えを補えます。
さっぱりした野菜料理を組み合わせる
煮しめだけでは味が重なりやすいため、酢の物やだしびたしを加えると献立のバランスがよくなります。甘辛い料理が多いおせちでは、酸味のある料理が箸休めになります。
紅白なます
大根とにんじんを細切りにし、甘酢で和えます。ゆずの皮を少量加えると香りが出ます。大根を多めにすれば、野菜をしっかり食べられる一品になります。
酢れんこん
薄切りにしたれんこんを酢水で下処理し、甘酢に漬けます。煮しめとは切り方や味付けが変わるため、れんこんを使う料理が重なっても食感の違いを出せます。
菊花かぶ
かぶに細かく切り込みを入れ、塩でしんなりさせてから甘酢に漬けます。時間がない場合は、切り込みを入れずに薄切りにしても構いません。
青菜のだしびたし
小松菜やほうれん草をゆで、だし、しょうゆ、みりんなどで和えます。水分が多い料理なので、重箱に詰める場合は汁気をよく切り、食べる直前に盛り付けると扱いやすくなります。
野菜多めのおせちの詰め方
重箱に詰める場合は、色と味の違いを意識すると、野菜中心でも単調になりません。茶色い煮物の隣に、紅白なますや青菜、黄色の伊達巻などを置くと彩りが出ます。
- 茶色:煮しめ、たたきごぼう
- 赤・白:紅白なます、酢れんこん
- 緑:小松菜、絹さや、菜の花
- 黄色:伊達巻、栗きんとん
- 黒:黒豆、黒ごまを使った和え物
汁気のある料理は、仕切りや小さな器を使ってほかの料理に味が移らないようにします。青菜のだしびたしなどは、保存容器に分けておき、食べる分だけ盛り付ける方法もあります。
家族の好みに合わせた献立の変え方
子どもが食べやすい献立にする場合
野菜を小さめに切り、煮しめを少し甘めに仕上げると食べやすくなります。さつまいも、かぼちゃ、栗きんとん、にんじんなど、甘みのある食材を加えるのも方法です。
酸味が苦手な場合は、紅白なますや酢れんこんの酢を控えめにし、だしや少量の果汁で味を調整します。食べ慣れた卵料理や焼き魚を少量添えると、野菜料理にも手を伸ばしやすくなります。
肉や魚を控えたい場合
煮しめに油揚げや高野豆腐を加え、黒豆や大豆の料理を組み合わせると、肉や魚を減らしながら食べ応えを出せます。豆腐や豆類を使う料理は、味付けや保存方法を料理ごとに確認してください。
作る品数を減らしたい場合
煮しめ、紅白なます、青菜のだしびたしの3品を基本にすると、野菜を多めにした献立を作りやすくなります。余裕があれば、たたきごぼうや酢れんこんを追加すると、おせちらしい品数と彩りになります。
野菜多めのおせちを作るときの注意点
野菜料理は水分が出やすいものと、比較的保存しやすいものがあります。酢の物や煮物は、料理ごとの保存方法や保存期間を確認し、常温に置く時間を長くしないようにします。
特に、だしびたしや生野菜を使った料理は、煮しめや甘煮と同じ感覚で保存しないことが大切です。作り置きする場合は、十分に冷ましてから清潔な容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
献立を決めるときは、煮しめを中心に、酢の物を2品、青菜を1品、豆や卵・魚を少量という組み合わせにすると、野菜の量とおせちらしい彩りを両立しやすくなります。







