おせちは市販品と手作りをどう組み合わせる?

おせちは市販品と手作りをどう組み合わせる?

おせちは、市販品を主役にして、手作りする品を2〜4品に絞ると組み合わせやすくなります。市販品は味付けに手間がかかる料理や保存しやすい料理、手作りは好みが分かれやすい料理や出来たてを食べたい料理に向いています。

すべてを手作りする必要はありません。食べる人数、調理に使える時間、予算、家族の好みを基準に「買う品」と「作る品」を分けると、無理なく見栄えのよいおせちになります。

市販品と手作りを分ける基本の考え方

最初に、料理を「手間がかかるか」「手作りの違いが出やすいか」「保存しやすいか」で分けます。次のように考えると、買う料理と作る料理を決めやすくなります。

分け方 市販品に向く料理 手作りに向く料理
調理の手間 下処理や煮込みに時間がかかる料理 短時間で作れる料理
味の好み 家族で好みが大きく変わらない料理 甘さや味付けを調整したい料理
食べるタイミング 早めに用意できる料理 食べる直前に仕上げたい料理
見た目 形を整えるのが難しい料理 盛り付けで華やかにしやすい料理

たとえば、黒豆や数の子、田作りなどは市販品を利用しやすい一方、なます、伊達巻、煮しめなどは家庭の好みに合わせて手作りしやすい料理です。ただし、どの料理を買うかは、家族の好みや商品の内容によって変わります。

市販品にすると負担を減らしやすい料理

調理時間が長い料理や、下準備が多い料理は市販品に回すと、手作りする品に時間を使えます。

  • 黒豆
  • 数の子
  • 田作り
  • 栗きんとん
  • 昆布巻き
  • 味付け済みの魚介類
  • かまぼこ

これらは、少量だけ購入して重箱に加える方法もあります。必要な量だけ買えば、作りすぎや食べ残しを抑えやすくなります。

市販品を選ぶときは、料理名だけでなく、内容量、味付け、保存方法、開封後の扱いを確認します。特に、冷蔵品や要冷蔵品は、購入後から食べるまでの保管方法を商品の表示に従ってください。

手作りに向いている料理

手作りするなら、味付けを変えやすく、比較的短時間で作れる料理を選ぶと失敗しにくくなります。

  • 紅白なます
  • 煮しめ
  • 伊達巻
  • たたきごぼう
  • 酢れんこん
  • 焼き魚や鶏肉の料理

紅白なますは甘さや酸味を調整しやすく、煮しめは具材を好みに合わせて変更できます。伊達巻は手作りすると甘さや食感を調整しやすい料理ですが、焼く工程に時間をかけられない場合は市販品にしても問題ありません。

手作りする料理は、家族がよく食べるものから選ぶのが基本です。手作りにこだわっても、食べる人が少ない料理を多く作ると、負担や食べ残しが増えるためです。

組み合わせやすい具体例

市販品と手作りの割合は、調理にかけられる時間によって変えられます。次の組み合わせは一例であり、人数や食べる量に合わせて調整してください。

調理時間をできるだけ減らしたい場合

市販品を中心にして、手作りは1〜2品にします。

  • 市販品:黒豆、数の子、田作り、栗きんとん、かまぼこ
  • 手作り:紅白なます、焼き物

盛り付ける器や重箱を整えるだけでも、全体にまとまりが出ます。市販品は袋や容器のまま並べず、汁気を切って小鉢や仕切りに移すと見た目を整えやすくなります。

味付けにこだわりたい場合

家庭で味を調整しやすい料理を手作りし、定番の祝い肴は市販品にします。

  • 市販品:数の子、田作り、昆布巻き、かまぼこ
  • 手作り:紅白なます、煮しめ、伊達巻

甘さを控えたい、酸味を弱くしたい、具材を増やしたいといった希望がある場合に向いています。手作りする品が増えるため、前日までに作れる料理を選ぶことが大切です。

手作り感を出しつつ負担を抑えたい場合

市販品を土台にして、手作りの料理を数品加えます。

  • 市販品:黒豆、数の子、田作り、栗きんとん、かまぼこ
  • 手作り:煮しめ、紅白なます、焼き物、伊達巻のいずれか1品

この方法なら、品数をそろえながら、家庭で作った料理も用意できます。手作りはすべての料理ではなく、家族に人気のある料理を優先すると効率的です。

組み合わせを決める手順

先に品数を決めるのではなく、食べる人数と作業時間から逆算すると、作りすぎを防げます。

  1. 食べる人数と、よく食べる料理を確認する。大人と子どもの人数、苦手な料理、毎年余りやすい料理を書き出します。
  2. 手作りしたい料理を2〜4品に絞る。味付けにこだわりたい料理や、家族が特によく食べる料理を優先します。
  3. 残りの料理を市販品で補う。市販品は、手作りが難しい料理や少量だけ欲しい料理に充てます。
  4. 料理の色と食感を確認する。黒豆のような黒い料理、紅白なますのような赤や白の料理、緑の飾りなどを組み合わせます。
  5. 保存方法と作る順番を決める。先に作れる料理と、食べる直前に仕上げる料理を分けます。
  6. 購入品の内容量と賞味期限を確認する。同じ料理を重ねて買わないよう、購入前に手作りする品と量を確認します。

料理を重箱に詰める場合は、汁気のある料理をそのまま隣に置かないことが大切です。小分け容器や仕切りを使うと、味が混ざりにくく、盛り付けも整えやすくなります。

市販品を選ぶときに確認すること

市販品は、価格だけでなく、食べる量と保存条件を確認して選びます。少人数で食べる場合は、大容量の商品より、少量パックを複数組み合わせるほうが料理を選びやすいことがあります。

  • 内容量が食べる人数に合っているか
  • 賞味期限や消費期限が食べる日まであるか
  • 要冷蔵か、開封後に早く食べる必要があるか
  • 味付けが家族の好みに合うか
  • 手作りする料理と重複していないか
  • 重箱に入れる前に汁気を切れるか

市販品の保存や開封後の扱いは、商品ごとに異なります。表示にない方法で長く保存できると判断せず、パッケージの保存方法と期限を優先してください。

手作りする料理の作業量を抑えるコツ

手作りする料理は、すべてを当日に完成させようとしないことがポイントです。下ごしらえや加熱が済んだ料理を前もって用意し、盛り付けや仕上げの作業を分けます。

  • 野菜を切る作業をまとめて行う
  • 煮物や酢の物など、先に作れる料理から準備する
  • 焼き物や盛り付けは食べる時間に合わせて行う
  • 市販品は開封後の保存方法を確認してから盛り付ける
  • 使う重箱や小分け容器を前日までに洗っておく

作る品数が増えるほど、調理時間だけでなく、冷ます時間、保存する場所、洗い物も増えます。手作りする料理を決めるときは、レシピの調理時間だけでなく、全体の作業量で判断しましょう。

迷ったときは「市販品を多め、手作りを少なめ」から始める

初めて組み合わせる場合は、市販品を多めにして、手作りを2品程度にすると調整しやすくなります。食べ切れた料理や好評だった料理を、次回に手作りへ変更する方法もあります。

反対に、毎年必ず食べる料理や、家庭の味にしたい料理が決まっている場合は、その料理を手作りの中心にします。残りを市販品で補えば、準備の負担を抑えながら好みも反映できます。

おせちは、すべて手作りすることよりも、食べる人が無理なく楽しめる量と内容にすることが大切です。まずは家族が食べる料理を2〜4品手作りし、手間のかかる料理や少量だけ欲しい料理を市販品で補うと、バランスよく組み合わせられます。