おせちは、30日に日持ちしやすい料理や味を含ませたい料理を作り、31日に焼き物・巻き物など早めに食べたい料理を仕上げる順番が基本です。30日にすべてを完成させる必要はありません。
ただし、料理の種類や保存容器、冷蔵庫の状態によって適した日程は変わります。生ものや手作り料理は、具材の表示やレシピの保存条件を優先してください。
おせちを30日・31日に作る順番
| 日 | 作る料理 | 理由 |
|---|---|---|
| 30日 | 黒豆、紅白なます、酢れんこん、数の子、栗きんとん、煮物 | 味を含ませたり、冷やして保存したりする時間を取りやすいため |
| 31日 | 焼き魚、えびの焼き物、伊達巻、田作り、かまぼこの切り分け、煮物の仕上げ | 香りや食感を保ちやすく、盛り付け直前に仕上げやすいため |
黒豆のように調理時間が長い料理は、30日より前に作る方法もあります。料理によっては29日から始めても問題ありませんが、保存日数はレシピや保存状態を確認してください。
30日に作るおせちの順番
30日は、冷ます時間や味を含ませる時間が必要な料理から始めると、作業が進めやすくなります。
-
黒豆を煮る
黒豆は戻す時間と煮る時間が必要です。前日から水に浸けておくレシピでは、29日の夜から準備します。煮上がった後は、煮汁に浸したまま冷まします。
-
紅白なますや酢れんこんを作る
大根やれんこんの水分を適切に抜き、合わせ酢に漬けます。時間を置くと味がなじみます。
-
数の子を塩抜きして味付けする
数の子は塩抜きに時間がかかるため、購入品の表示やレシピに従って早めに処理します。塩抜きの時間は商品によって異なるため、一定の時間と決めつけないでください。
-
栗きんとんを作る
栗きんとんは30日に作って冷やしておくと、盛り付けの日に慌てにくくなります。粗熱を取ってから、清潔な容器に移して冷蔵します。
-
煮しめや筑前煮を作る
煮物は30日に作ると、冷める過程で味がなじみます。具材ごとに火の通り方が違う場合は、煮崩れしやすい具材を後から加えます。
30日に作った料理の保存で気を付けること
料理は鍋のまま長時間室温に置かず、粗熱が取れたら清潔な保存容器に移して冷蔵します。煮物は大きな鍋のままだと冷めにくいため、浅めの容器に小分けすると冷やしやすくなります。
冷蔵庫に入れる前に完全に冷めるまで待ち続ける必要はありません。湯気が落ち着いたら、ふたを少しずらすなどして熱を逃がし、早めに冷蔵してください。
31日に作るおせちの順番
31日は、加熱後の香りや食感を楽しみたい料理から作り、最後に切り分けと盛り付けを行います。
-
煮物を温め直す、または仕上げる
30日に作った煮物を使う場合は、状態を確認して必要なら温め直します。31日に作る場合は、加熱後に十分冷ましてから詰めます。
-
焼き魚やえびを調理する
焼き物は香りや食感が落ちやすいため、31日に調理する方法が向いています。焼き上がったら、蒸気がこもらないように冷ましてから保存します。
-
伊達巻や田作りを仕上げる
伊達巻は焼いて巻いた後、冷ましてから切り分けます。田作りは湿気を避け、完全に冷めてから容器に入れます。
-
かまぼこを切る
かまぼこは切り口が乾きやすいため、盛り付けに近い時間に切ります。商品に保存方法の指定がある場合は、その表示に従います。
-
料理を冷ましてから重箱に詰める
温かい料理を重箱に詰めると、蒸気で水分がこもりやすくなります。料理を十分に冷まし、汁気を切ってから詰めてください。
料理別に見る「30日・31日」の目安
| 料理 | 作る目安 | 作業のポイント |
|---|---|---|
| 黒豆 | 30日、またはそれ以前 | 戻す時間と煮る時間を確保する |
| 紅白なます・酢れんこん | 30日 | 漬ける時間を取る |
| 数の子 | 30日 | 塩抜きと味付けに必要な時間を確認する |
| 栗きんとん | 30日 | 冷ましてから冷蔵する |
| 煮しめ・筑前煮 | 30日または31日 | 30日は味を含ませやすく、31日はできたてに近づけやすい |
| 焼き魚・えび | 31日 | 焼き上がりを冷ましてから詰める |
| 伊達巻 | 31日 | 焼いて巻いた後に冷まして切る |
| かまぼこ | 31日 | 盛り付け直前に切る |
31日に作る料理が多いときの優先順位
31日に作業が集中する場合は、調理時間が長い料理から始めると間に合いやすくなります。
- 煮物や焼き物など、加熱時間が長い料理を作る
- 伊達巻や田作りなど、加熱後に冷ます料理を仕上げる
- かまぼこや栗きんとんなど、切り分けや盛り付けの準備をする
- 汁気を切り、料理が冷めていることを確認して重箱に詰める
コンロを使う料理が多い場合は、黒豆やなますなどを30日に終わらせておくと、31日の負担を減らせます。重箱を使う場合は、詰める場所をあらかじめ決めておくと盛り付けも早くなります。
おせちを詰める前に確認すること
- 料理の粗熱が取れているか
- 煮物やなますの汁気を切っているか
- 保存容器や重箱が清潔で乾いているか
- 冷蔵が必要な料理を室温に長く置いていないか
- 市販品の消費期限や保存方法を守っているか
手作りのおせちは、市販品のように一律の保存期間が決まっているわけではありません。料理の種類、加熱の有無、調理後の温度管理によって扱いが変わるため、少しでも状態に不安がある料理は食べない判断が必要です。
おせちを30日・31日に作る順番のまとめ
基本の順番は、30日に黒豆・なます・数の子・栗きんとん・煮物、31日に焼き物・伊達巻・田作り・かまぼこ・盛り付けです。
煮物は30日に作って味をなじませても、31日に作ってできたてに近づけても構いません。まずは30日に日持ちしやすい料理を終わらせ、31日は焼き物と盛り付けに集中すると、無理なく準備しやすくなります。







