おせちは、下ごしらえした具材を電子レンジで加熱すると、鍋で煮る時間を短縮できます。特に、紅白なます、たたきごぼう、れんこんの煮物、鶏肉の照り煮は電子レンジ調理に向いています。以下は電子レンジ600Wを基準にした時短レシピです。
電子レンジで作るおせちの基本
加熱には、耐熱ボウルや耐熱容器を使います。ラップはふんわりかけ、加熱後はそのまま数分置くと、余熱で火が通りやすくなります。
- 500Wの場合は、600Wの加熱時間を1.2倍程度にする
- 食材の大きさや量で加熱時間が変わるため、火の通りを確認する
- 煮物は途中で一度混ぜ、加熱ムラを抑える
- 密閉容器や殻付きの卵は、破裂のおそれがあるため電子レンジで加熱しない
- 肉や魚は、中心まで火が通っていることを確認する
紅白なますの時短レシピ
紅白なますは、火を使わずに作れるため、おせちの中でも特に手軽な料理です。大根とにんじんを細く切ると、調味料が早くなじみます。
材料(2〜3人分)
- 大根……200g
- にんじん……30g
- 塩……小さじ1/3
- 酢……大さじ3
- 砂糖……大さじ1と1/2
- 塩……少々
作り方
- 大根とにんじんを、長さ4〜5cmの細切りにします。
- 耐熱ボウルに大根とにんじんを入れ、塩小さじ1/3をまぶして5分置きます。
- 水分を軽く絞り、酢、砂糖、塩少々を加えて混ぜます。
- ラップをかけずに電子レンジ600Wで1分加熱し、全体を混ぜます。
- 粗熱を取り、15分以上置いて味をなじませます。
シャキシャキした食感を残したい場合は、加熱時間を短めにします。やわらかくしたい場合は、30秒ずつ追加してください。
たたきごぼうの時短レシピ
ごぼうは電子レンジで先にやわらかくしてから、たれと和えると短時間で仕上がります。たたくことで、すりごまの風味もなじみやすくなります。
材料(2〜3人分)
- ごぼう……1本(約150g)
- 酢……小さじ1
- すりごま……大さじ2
- しょうゆ……大さじ1
- 砂糖……小さじ2
- 酢……小さじ2
作り方
- ごぼうの皮をこすり洗いし、4〜5cmの長さに切ります。太い部分は縦半分または4等分にします。
- 耐熱容器にごぼうと酢小さじ1、水大さじ2を入れ、ラップをふんわりかけます。
- 電子レンジ600Wで4分加熱し、上下を返してさらに2〜3分加熱します。
- ごぼうが熱いうちに、めん棒などで軽くたたいて割れ目を入れます。
- すりごま、しょうゆ、砂糖、酢を混ぜ、ごぼうと和えます。
竹串が中心まで通れば加熱完了です。まだ硬い場合は、30秒ずつ追加加熱してください。
れんこんの甘酢煮の時短レシピ
れんこんは薄めに切ると、電子レンジでも短時間で火が通ります。花形に飾り切りすると、おせちらしい見た目になります。
材料(2〜3人分)
- れんこん……200g
- 酢……小さじ1
- 水……大さじ3
- しょうゆ……大さじ1
- みりん……大さじ1
- 砂糖……小さじ2
- 酢……大さじ1
作り方
- れんこんの皮をむき、7〜8mmの輪切りにします。変色を抑えるため、酢小さじ1を加えた水に5分さらします。
- 水気を切り、耐熱容器にれんこん、水、しょうゆ、みりん、砂糖を入れます。
- ラップをふんわりかけ、電子レンジ600Wで4分加熱します。
- 一度取り出して混ぜ、さらに2〜3分加熱します。
- 酢大さじ1を加えて混ぜ、5分ほど置いて味をなじませます。
れんこんの厚みがある場合は、中心がやわらかくなるまで30秒ずつ追加してください。加熱しすぎると食感が失われるため、様子を見ながら調整します。
鶏肉の照り煮の時短レシピ
鶏肉は、ひと口大に切ってから電子レンジにかけると、鍋で煮るより短時間で作れます。鶏肉の中心が白くなり、赤い部分が残っていないことを確認してください。
材料(2〜3人分)
- 鶏もも肉……1枚(約250g)
- しょうゆ……大さじ1と1/2
- みりん……大さじ1
- 酒……大さじ1
- 砂糖……小さじ2
- しょうがのすりおろし……少々
作り方
- 鶏もも肉の余分な脂を取り、厚みのある部分を開いて、ひと口大に切ります。
- 耐熱ボウルに鶏肉と調味料を入れ、全体を混ぜて10分置きます。
- 鶏肉の皮を下にして並べ、ラップをふんわりかけます。
- 電子レンジ600Wで4分加熱し、肉を裏返してさらに2〜3分加熱します。
- 加熱後、ラップをかけたまま3分置き、中心まで火が通っているか確認します。
- たれが薄い場合は、鶏肉を取り出してから、たれだけをラップなしで30秒ほど加熱し、鶏肉にかけます。
鶏肉の大きさによって加熱時間は変わります。中心が赤い場合は、30秒ずつ追加加熱してください。作った料理は粗熱を取り、冷蔵庫で保存します。
電子レンジ調理に向くおせちと向かないおせち
電子レンジ調理には、切った野菜を調味液で加熱する料理が向いています。一方、黒豆のように長時間煮る料理や、伊達巻のように形を整える料理は、電子レンジだけでは作りにくい場合があります。
| 料理 | 電子レンジ調理のしやすさ | ポイント |
|---|---|---|
| 紅白なます | 向いている | 大根とにんじんを細切りにする |
| たたきごぼう | 向いている | 先に加熱してから調味料と和える |
| れんこんの煮物 | 向いている | 薄切りにして途中で混ぜる |
| 鶏肉の照り煮 | 向いている | 中心まで火が通ったか確認する |
| 黒豆 | やや不向き | 長時間の加熱と煮汁の管理が必要 |
| 伊達巻 | 条件付き | 電子レンジでは焼き色を付けにくい |
おせちを電子レンジで作る順番
短時間で複数のおせちを作る場合は、冷ます時間が必要な料理から始めると効率的です。
- 大根、にんじん、ごぼう、れんこんなどを切ります。
- 紅白なますを作り、味をなじませます。
- ごぼうとれんこんを順番に加熱して、調味します。
- 最後に鶏肉を加熱し、中心まで火が通ったことを確認します。
- 料理の粗熱を取ってから、清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存します。
電子レンジでのおせち作りは、野菜を薄く切ること、途中で混ぜること、加熱後に味をなじませることが時短のポイントです。まずは紅白なますやれんこんの煮物から作ると、火を使わずに始められます。







