おせちの煮物は幼児にどう取り分ける?

おせちの煮物は幼児にどう取り分ける?

おせちの煮物は、幼児用に薄味の部分を選び、やわらかくして小さく切れば取り分けられます。ただし、大人用のおせちは味が濃く、こんにゃくやれんこんなどは形によってのどに詰まるおそれがあります。煮物の種類、幼児の年齢や歯の生え方に合わせて、具材の選び方と切り方を変えましょう。

幼児におせちの煮物を取り分ける基本

取り分けるときは、次の順番で確認します。

  1. 味の濃い煮汁をできるだけ切り、薄味の具材を選ぶ
  2. 骨、皮、筋、かたい部分を取り除く
  3. 指でつぶせる程度までやわらかいか確認する
  4. 幼児が普段食べている大きさに切る
  5. 熱さを確認してから、少量を食べさせる

大人用の煮物をそのまま渡すのではなく、具材を取り出して必要に応じて湯やだしで軽く煮直すと、味を薄めやすくなります。湯通しだけでは味や調味料が十分に除けないこともあるため、濃い味付けの煮物は無理に取り分けず、幼児用に別に作る方法が確実です。

煮物の具材ごとの取り分け方

筑前煮や煮しめのような煮物は、具材によって食べやすさが異なります。取り分けるときは、料理名ではなく具材の硬さや形を見て判断します。

具材 取り分けるときの注意
にんじん、大根 十分にやわらかく煮て、薄切りや小さな角切りにする
さといも やわらかさを確認し、ひと口で飲み込めない大きさに切る。粘りで食べにくそうなら、さらに小さくする
かぼちゃ 皮がかたい場合は取り除き、つぶせる程度にやわらかくする
れんこん 輪切りのままではなく、薄く切るか細かく刻む。硬い場合は避ける
こんにゃく 弾力があり、幼児には詰まりやすい具材。小さく切っても食べにくそうなら控える
ごぼう 繊維が残りやすいため、十分にやわらかく煮て細かく切る
鶏肉 骨や皮を取り、脂身を除いて繊維を断つように細かくほぐす
しいたけ かさや軸がかたければ取り除き、細かく刻む

特に、こんにゃく、れんこん、かたいごぼう、丸い形の具材は、幼児がかまずに飲み込まないよう注意が必要です。食べている間は座らせ、急いで食べたり、口に詰め込んだりしないよう見守ります。

年齢によって変わる取り分けの目安

同じ幼児でも、1歳ごろと就学前では、かむ力や食べられる大きさが異なります。年齢だけで決めず、普段の食べ方も合わせて調整してください。

1〜2歳ごろ

にんじん、大根、かぼちゃなど、やわらかく煮た具材が取り分けやすいでしょう。味の濃い煮汁はなるべく付けず、具材を細かく刻むか、フォークでつぶしてから与えます。

こんにゃく、れんこん、ごぼう、きのこなど、弾力や繊維が残りやすい具材は、十分にやわらかくなっているか確認してください。食べにくそうな場合は、取り分けない判断も必要です。

3〜5歳ごろ

かむ力がついていても、大人と同じ大きさや硬さでよいとは限りません。具材を子どもが普段食べている大きさに切り、硬い部分や筋を取り除きます。

自分で食べられる年齢でも、こんにゃくや丸い形の具材を急いで食べることがあります。食事中は座って食べるようにし、口いっぱいに入れないよう見守りましょう。

おせちの煮物で控えたい具材や味付け

おせちには、幼児が食べにくい具材や、大人向けに濃く味付けされた料理が含まれることがあります。次のような場合は、取り分けを控えるか、幼児用に別調理します。

  • 煮汁の味が濃く、湯やだしで薄めても調整しにくい
  • 具材がかたく、指やフォークでつぶせない
  • こんにゃくやれんこんなどが大きな形のまま入っている
  • 骨や硬い皮、筋を取り除けない
  • 酒やみりんなどの使用量や加熱状態が分からない
  • 市販品で原材料やアレルギー表示を確認できない

酒やみりんを使った煮物は、加熱によってアルコールが減ることがありますが、調理方法や加熱時間によって残り方は変わります。幼児に確実にアルコールを避けたい場合は、酒類を使わずに作った煮物を用意してください。

取り分けるなら幼児用に別に煮る方法が安心

家族用のおせちを作る途中で、幼児の分だけ先に取り出して薄味に仕上げると、味と硬さを調整しやすくなります。

  1. にんじん、大根、かぼちゃ、鶏肉など、食べやすい具材を選ぶ
  2. 具材を幼児が食べやすい大きさに切る
  3. だしや水で、やわらかくなるまで煮る
  4. 幼児用の具材を取り出してから、大人用に調味料を加える
  5. 幼児用は冷まして、食べる直前に温度と硬さを確認する

家族用の煮物から取り分ける場合は、味付け前の具材を取り出せるタイミングが最も調整しやすい方法です。すでに完成した煮物しかない場合は、薄味の具材を選び、煮汁を切って細かくしてください。

保存したおせちを幼児に食べさせるときの注意

幼児に出す分は、食卓に長時間置いたものを再び取り分けるのではなく、清潔な器に必要な量だけ用意します。残った煮物は早めに冷蔵し、保存状態やにおい、見た目に不安があるものは食べさせないでください。

市販のおせちは、商品によって原材料、保存方法、消費期限が異なります。幼児に取り分ける前に、表示を確認し、保存方法から外れたものや期限を過ぎたものは避けます。

幼児への取り分けで迷ったときの判断

「薄味」「やわらかい」「小さく安全に切れる」の3つを満たす具材だけを、少量から取り分けると判断しやすくなります。どれか一つでも確認できない場合は、その具材を無理に食べさせる必要はありません。

特に、こんにゃくや硬い根菜を大きなまま与えないこと、煮汁をたくさん付けないこと、食事中に座って見守ることがポイントです。幼児用には、にんじんや大根などを薄味でやわらかく煮たものを別に用意すると、取り分けやすくなります。