おせちの子ども向けの味付けはどうすればいい?

おせちの子ども向けの味付けはどうすればいい?

おせちを子ども向けにするなら、だしや素材の甘みを生かし、しょうゆ・塩・砂糖を控えめにして薄味にするのが基本です。大人用をそのまま薄めるより、煮る段階で子ども用を取り分けると、味と食べやすさを調整しやすくなります。

子ども向けのおせちは「薄味・やわらかめ・食べやすい大きさ」にする

子ども向けの味付けでは、塩分や甘さを控えるだけでなく、具材のかたさや大きさも調整します。特に小さい子どもは、濃い味に慣れすぎないよう、だしのうま味や野菜の甘みを使うと食べやすくなります。

  • 昆布やかつお節などのだしをきかせる
  • しょうゆや塩は少量にし、味見をしながら加える
  • 砂糖やみりんを減らし、にんじんやさつまいもの甘みを使う
  • 具材は子どもの年齢に合わせて、やわらかく煮る
  • 大人用の濃い煮汁に長時間つける前に取り分ける

料理別の子ども向けの味付け

おせちの料理ごとに、調味料を減らすだけでなく、料理の特徴に合わせて調整すると無理なく食べやすくなります。

料理 子ども向けの調整
煮しめ だしを多めに使い、しょうゆや塩を控える。具材をやわらかく煮て、小さく切る。
紅白なます 酢を控えめにし、にんじんの甘みを生かす。酸味が苦手なら、少量の砂糖でまろやかにする。
栗きんとん 砂糖やシロップを減らし、さつまいもの甘みを中心にする。なめらかにつぶす。
黒豆 甘さを控えめにする。豆は皮やかたさに注意し、年齢に応じてつぶすか小さくする。
伊達巻 市販品は味が濃いことがあるため、少量にする。手作りなら砂糖やしょうゆを控える。
田作り 小魚がかたくなりやすく、味も濃くなりやすいため、小さい子どもには無理に出さない。
かまぼこ 塩分があるため、薄く切って少量にする。弾力のある食品を安全に食べられる年齢か確認する。

煮しめは子ども用を先に取り分ける

煮しめは、野菜をだしで煮てから子ども用を取り分け、その後に大人用のしょうゆやみりんを加える方法が便利です。子ども用は、箸やスプーンで簡単につぶせる程度までやわらかくします。

  1. にんじん、大根、れんこん、里いもなどを、子どもが食べやすい大きさに切る。
  2. だしで具材をやわらかく煮る。
  3. 子ども用を取り分け、必要に応じてさらに細かく刻む。
  4. 残りにしょうゆや塩などを加え、大人用の味に仕上げる。

れんこんなど、煮てもかたさが残りやすい具材は、薄切りにするか、子ども用には別のやわらかい野菜を選ぶと食べやすくなります。

甘いおせちは砂糖を減らしすぎるより素材の甘みを使う

栗きんとんや黒豆などは、砂糖を多く使うと子どもが食べやすく感じる一方、甘さが強くなりやすい料理です。さつまいもや栗の甘みを生かし、砂糖やシロップは少しずつ加えて調整します。

栗きんとんは、やわらかくしたさつまいもをつぶし、少量の湯やだしでのばすと、砂糖を控えてもなめらかにできます。市販品を使う場合は、表示を見て一度に食べる量を決めましょう。

酸味や苦みが苦手な子どもには無理をさせない

紅白なますの酢、ゆずの香り、魚の風味などは、大人にはおいしくても子どもが苦手に感じることがあります。食べない場合は、酢をさらに控える、具材だけを取り分ける、別の野菜料理に置き換えるなどの方法があります。

おせちは、すべての料理を食べる必要はありません。煮しめの野菜、さつまいも、だし巻き卵など、子どもが食べやすいものを少量用意すれば十分です。

年齢によって味付けと食材の安全性を変える

「子ども向け」といっても、離乳食期と幼児期では食べられるかたさや大きさが異なります。年齢だけで一律に決めず、普段の食事で安全に食べられているかを基準にしてください。

  • 離乳食期は、おせちをそのまま与えず、味付け前の食材をやわらかくつぶして使う
  • 幼児には、具材を小さく切り、口の中でつぶせるかたさにする
  • 豆、餅、ナッツ類などは、年齢や食べ方によって窒息の危険があるため注意する
  • 魚やえびなどは、骨や殻が残っていないか確認する
  • 1歳未満の子どもには、はちみつや、はちみつを含む食品を与えない

黒豆や豆類は、丸くてすべりやすく、かたさが残ると危険です。小さい子どもには、つぶす、細かく刻む、別の料理に置き換えるなど、安全を優先してください。

市販のおせちを子どもに取り分けるときの確認点

市販のおせちは、保存性を保つために味が濃く作られている場合があります。子どもに取り分けるときは、味見をして濃いと感じる料理を少量にし、煮物の汁を切るなどして調整します。

  • 原材料表示で、はちみつ、ナッツ、アレルギー物質などを確認する
  • 料理ごとの塩分や糖分が気になる場合は、食べる量を少なくする
  • かまぼこや伊達巻などは、食べやすい薄さに切る
  • 一度に多くの料理を食べさせず、普段食べ慣れているものから出す

おせちは保存状態や取り扱いによって傷みやすさが変わります。食卓に長時間置いた料理を再び保存する場合は、商品の表示や家庭での衛生管理に従ってください。

子ども向けのおせちは「食べられる料理を薄味で」が基本

子ども向けのおせちの味付けは、だしと素材の甘みを生かし、しょうゆ・塩・砂糖を控えるのが基本です。煮物は味付け前に取り分け、やわらかく小さくしておくと調整しやすくなります。

無理に全種類を食べさせる必要はありません。子どもの年齢と普段の食べ方を基準に、安全に食べられる料理を少量から出しましょう。