子どもが喜ぶおせちにするなら、味を甘めに整え、食べ慣れた食材を使って、ひと口サイズや飾り切りにすると食べやすくなります。特に、伊達巻風の卵焼き、照り焼きチキン、さつまいもの茶巾絞り、ハムとチーズの門松風は、家庭でも作りやすいレシピです。
子どもが喜びやすいおせちのポイント
子ども向けのおせちは、伝統料理をそのまま用意するのではなく、甘さや大きさを調整して食べやすくするのがコツです。
- 苦手な食材は無理に入れず、卵、鶏肉、さつまいもなど好物を中心にする
- 濃い味になりすぎないよう、調味料を少なめにする
- ひと口サイズに切り、ピックや型抜きで見た目を工夫する
- 冷たい料理だけでなく、食べ慣れた料理も加える
次のレシピは、普段の食事にも使いやすい材料で作れるようにしています。調味料の量は、子どもの年齢や好みに合わせて調整してください。
1. 伊達巻風の甘い卵焼き
伊達巻が苦手な子どもには、はんぺんを使った本格的な伊達巻よりも、普段の卵焼きに近い形にすると食べやすくなります。甘めの味付けで、薄く切って盛り付けるとおせちらしく見えます。
材料(作りやすい分量)
- 卵……2個
- 砂糖……小さじ1〜2
- だし汁または水……大さじ1
- しょうゆ……少々
- 油……適量
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、砂糖、だし汁、しょうゆを加えてよく混ぜます。
- 卵焼き器に油を薄くひき、卵液を少量ずつ流して、通常の卵焼きと同じように巻きます。
- 粗熱が取れたら、食べやすい厚さに切ります。
- 表面に巻きすで軽く筋をつけると、伊達巻のような見た目になります。
星や花の型で抜いたにんじんを添えると、彩りがよくなります。卵アレルギーがある場合は、材料を置き換えず、無理に提供しないでください。
2. ひと口照り焼きチキン
照り焼きチキンは、子どもが普段から食べ慣れている味にしやすい料理です。鶏肉を小さく切ってから焼くと、盛り付けや取り分けが簡単になります。
材料(子ども2〜3人分)
- 鶏もも肉……1枚
- 片栗粉……小さじ2
- 油……小さじ1
- しょうゆ……小さじ2
- みりん……小さじ2
- 砂糖……小さじ1
- 水……大さじ1
作り方
- 鶏もも肉の皮や余分な脂を取り、子どもが食べやすい大きさに切ります。
- 鶏肉に片栗粉を薄くまぶします。
- フライパンに油を入れて中火で熱し、鶏肉の両面を焼きます。
- 鶏肉に火が通ったら、しょうゆ、みりん、砂糖、水を加えます。
- 弱めの中火で煮からめ、たれにとろみがついたら完成です。
鶏肉の中心まで火が通っていることを確認してから盛り付けます。小さな子どもには、さらに小さく切り分け、串やピックは外してから食べさせてください。
3. さつまいもの栗きんとん風茶巾絞り
栗きんとんの栗が食べにくい場合は、さつまいもだけで作る茶巾絞りがおすすめです。自然な甘さを生かせるため、砂糖の量を調整しやすいレシピです。
材料(約6個分)
- さつまいも……1本
- 砂糖……小さじ1〜2
- 牛乳または水……小さじ1〜2
- 好みで、栗の甘露煮……少量
作り方
- さつまいもの皮を厚めにむき、輪切りにして水にさらします。
- やわらかくなるまでゆでるか蒸し、熱いうちにつぶします。
- 砂糖と牛乳または水を加え、なめらかになるまで混ぜます。
- ラップに適量をのせ、口をねじって丸く整えます。
- 好みで、細かく刻んだ栗の甘露煮を中心に少量入れます。
さつまいもの水分によってまとまり方が変わるため、牛乳や水は少しずつ加えてください。栗を使う場合は、子どもの年齢に合わせて細かく刻み、食べやすい大きさにします。
4. ハムとチーズの門松風
緑色の野菜を使った門松風の盛り付けは、おせちの彩りを増やせます。野菜が苦手な子どもには、まずはハムとチーズを中心にし、食べられる野菜だけを少量添えます。
材料(作りやすい分量)
- 薄切りハム……2枚
- スライスチーズ……1枚
- ゆでたブロッコリー……少量
- にんじん……少量
作り方
- ハムとチーズを細長く切ります。
- ハムでチーズを巻き、食べやすい長さに切ります。
- ゆでたブロッコリーを細長く分け、ハムとチーズの後ろに添えます。
- ゆでたにんじんを小さな三角形に切り、飾りとして添えます。
ブロッコリーはやわらかくゆで、房が大きい場合は小さく分けます。ピックを使う場合は、食べる前に必ず外してください。
5. 型抜きにんじんと大根の甘煮
紅白なますの酸味が苦手な子どもには、にんじんと大根を甘く煮ると食べやすくなります。梅や星の型で抜くと、少量でもおせちらしい飾りになります。
材料(作りやすい分量)
- にんじん……3cm
- 大根……3cm
- だし汁……100ml
- 砂糖……小さじ1
- しょうゆ……少々
作り方
- にんじんと大根を5mmほどの厚さに切り、型で抜きます。
- 鍋にだし汁、砂糖、しょうゆを入れて煮立てます。
- にんじんと大根を加え、やわらかくなるまで弱火で煮ます。
- 粗熱を取り、汁気を切って盛り付けます。
型抜きで残った部分も細かく切って、一緒に煮ると無駄がありません。子どもが食べやすいよう、かたさを確認してから出してください。
子ども用のおせちを詰めるときの注意点
おせちは料理を作り置きすることが多いため、調理器具や保存容器を清潔にし、料理は十分に冷ましてから詰めます。水分の多い料理は、ほかの料理に汁が移らないよう、小さなカップに分けると盛り付けやすくなります。
また、子ども用には大人と同じ量を詰める必要はありません。食べられる料理を少量ずつ盛り、足りない分は普段のおにぎりやうどんなどで補うと、無理なく楽しめます。
特に小さな子どもには、硬いもの、丸くてつるっとしたもの、大きな食材をそのまま出さないようにします。年齢や発達に合わせて、やわらかく煮る、細かく切る、皮や骨を取り除くなどの下準備をしてください。
まとめ
子どもが喜ぶおせちには、伊達巻風の卵焼き、ひと口照り焼きチキン、さつまいもの茶巾絞りなど、甘めで食べ慣れた料理が向いています。型抜きやひと口サイズで見た目と食べやすさを工夫し、味の濃さや大きさは子どもの年齢に合わせて調整しましょう。







